2017年10月20日

空洞







「…………あっ…」




思わず、声が漏れてしまった。
真夜中。誰もいない一人の部屋なのだから、別に遠慮することもないけれど
自分の喘ぐ声を、自分で聞くのも、恥ずかしい。


佐野の誘いを断って帰って来たものの
イツキの身体は、勝手に疼き、お茶を飲んでも夜風に当たっても、収まらなかった。


ベッドの横の引き出しには、色々な玩具が入っている。
程よい大きさのディルドを取り、ローションで濡らし、先端を入り口に押し当てると
それはつるんと抵抗もなく、簡単に、飲み込まれていく。
手元に出っ張りが無ければ、全て入ってしまうほど。
逆に、中の丁度良い場所に、丁度良い膨らみが当たって、……いい。



「…ん……、………ふ…」



じわじわと快楽が上がる。




ここ1,2週は黒川からの連絡も何も無く、「仕事」も無く
静かで落ち着いた、当たり前の生活だったのだけど
それでは埋まらない空洞が、イツキの中にはあって
時々、騒ぎ、眠れなくなる。


何をしても、満たされない。



「……………マサヤ…」




身体が小刻みに震える。
名前を呼んだから、イくのか、行ったから、名前が零れたのか。







posted by 白黒ぼたん at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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