2017年12月20日

話の続き







「…呼んでくれれば良かったのに。俺、別に、…構わないよ?」
「………ハァ?」



やや酔っ払いの黒川が部屋に帰ったのは、もう、明け方。
イツキは、起きるには早い時間だったが、物音で目を覚ます。
黒川は着替え、水を飲み、エロ親父の誘いを断ってやったと、自分の手柄を誇張するも、
ベッドの中のイツキは意外とあっさり、「仕事」を受けても構わないと言う。


「…ヤるのが嫌だの、何だの、散々ゴネていたのはお前だろう?」
「嫌は、嫌…だけどさ。……仕方がない事だって、あるんでしょ?」
「何だよ。…この間ブチ切れてたのは、フリ、かよ?」
「……あれは…、相手が小野寺さんだったから。……それに」


話の途中でイツキは一度、大あくびをして、肌寒い肩口に毛布を引き上げる。
黒川はその毛布を捲り、イツキの隣に潜り込む。
黒川の身体からは、酒と煙草と、冷たい外気の匂いがする。


「マサヤ、寒い。……お風呂、入ってくれば?」
「後でな。……それに、何だよ?」
「………んー」



イツキは半分寝ぼけた声を出す。
黒川が腕を回すと、イツキは身体を丸め、中に納まる。
そこから顔を少し上げ、ちらりと、黒川を見遣り、また中に潜る。



うっかりすると眠りに落ちてしまうイツキに、黒川は話の続きを促しつつ

手を、イツキの腰と、その奥に、伸ばす。






続くらしいです…w
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2017年12月22日

話の続き・2






「………ん」


鼻から抜ける甘ったるい声が、寝室に響く。
黒川の指先は引っ掻くように、イツキの中心を掠める。
すぐに始まる訳ではないが、おそらく、始まるという空気。
日が昇ったのか、窓の外が少し明るい。


「……マサヤ。……俺、学校、…行くよ?」
「ああ」


言いながらも、黒川の手が止まる様子は無い。
イツキは軽く抵抗しようと身体を起こすのだが、黒川はさらに抱き付き、阻止する。
そのまま上に圧し掛かり、唇を重ねる。
長いキスをしている間に、黒川の手はさらに奥へと、潜り込む。


「…だー……め。……マサヤ……」
「仕事なら行っても良かったんだろう?……なら、今、俺に抱かれても同じだろう?」
「もう。そういう話じゃないでしょ…」
「じゃあ、どういう話だよ。お前は……、最近、…屁理屈ばかりだ…」



真正面に見据えて、目を覗いて、お互いの深意を探る。
けれど、良く解らないので、もう一度キスをする。
……屁理屈、などと言ったけれど、イツキの言葉は、そうではない。
今まで、あまりにも何も話さずに我慢していた事を、ちゃんと言う様になっただけだ。



ただ、黒川には、聞き慣れないだけなのだろう。
対等な立場で意見を交換するのは、なかなか、難しい。




唇を離して、また少し、見つめ合う。

おもむろにイツキが、ニコリと笑う。





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2017年12月23日

話の続き・3







「……仕事でするのと、マサヤと…は、……違うでしょ?
……俺はそんな風に思ってないよ?

でも、呼ばれて…どうしても行かなきゃいけないなら…、行くよ?
マサヤは今まで通り、俺を好き勝手にしていいんだよ。

その代わり、



二人の時は、もっと優しくしないと、駄目」




意外と喋るイツキに、黒川は驚いた様子で目を丸くする。
その表情に、イツキはまたくすりと笑い、黒川の顔に手を伸ばす。
頬に触れ、鼻の頭に触れ、セットが乱れた前髪を、小さく引っ張る。




「……小野寺さんの時は、……マサヤ、ずっと、意地悪だった。
だから、怒ったんだよ……」

「………言うことは、それだけか?」

「……んー……」



まだ話し足りない事があるだろうかと、イツキは宙を見る様にして、少し首を傾げる。
その隙に、黒川は、イツキの首筋に吸い付く。
べろりと舐め上げ、耳の穴に舌を入れ、空いている手でイツキの胸を弄り、爪先で乳首を摘まむ。

脚を絡め、腰を押し付ける。もうすっかり、始まっている様子。



「……もう、マサヤ。……話、聞いて?。俺…、まだ……」
「はいはい。聞いたよ。少し、黙れ」
「…なに、それ。ヒドい…」


「いいから黙れ。………ちゃんと、優しくしてやるから」






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2017年12月25日

話の続き・4







一般でいう所の優しさと、黒川のそれは、おそらく形が違うのだろうけど
イツキが求めているものであれば、そう、間違いではない。



「………だめ、………だめ、………め…ぇ……」


と、拒絶の言葉を口にするのは、ただの余興で本心ではない。
そんな事は、イツキにも、黒川にも解っていた。



うつ伏せに寝かされたイツキはシーツの上を泳ぐように、手をバタつかせる。
何かに捕まらないと、溺れてしまいそうだ。
黒川は背中に覆いかぶさり、イツキの耳の後ろとうなじを執拗に舐め続ける。
指は、中指一本で、背骨と尾てい骨を往復する、ただそれだけなのに
イツキは吐息を荒くし、勝手に昂り、腰を突き出してしまう。


尾てい骨の下の小さな窄みに指が掛かると、ことさら大きな声で鳴く。
いつの間に何かで濡らしたのか、その指がつるりと中に入り、イツキはびくんと腰を揺らす。



「…馬鹿。……指が折れるだろう…」



耳元でそうささやく黒川の声は、卑怯な程、甘く。
中に残した指をくちゃくちゃしながら、耳たぶを噛む。




今更、イツキに、恥ずかしい事もなにもないだろうに。
黒川の前では、いくらでも酷い姿を晒して来ただろうに、



すっかり日が昇り、明るくなった室内で、まじまじと自分の尻の穴を見られていると思うと、泣きそうなほど感じてしまう。
愛撫の指先が、舌先に代わり、黒川がそこを舐めたり吸ったり舌を捻じ込んだりすると、
イツキは極まり、口と、前の中心の先端からヨダレを垂らす。







posted by 白黒ぼたん at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年12月27日

話の続き・5








自分では認めていないのだけど
イツキも、黒川も、いわゆる性欲と言われるものは、強いのだろう。

欲しがり過ぎるし、与えられても、そうそう満足も行かない。

イツキは、女のように、中でイキ始めると止まらなくなるし
そうやって狂うイツキを目前に、黒川も、自制が効かなくなる。



「………やっ…………」



短く叫んで、うつ伏せのイツキは、上がったばかりの魚のように、小刻みに震え始める。
一緒に持って行かれてはかなわないと、黒川はすかさず身体を離し、喘ぐイツキを見下ろす。


「………や………」



と、小さく零し、泣くイツキは、酷くそそられる。
もう飽きるほど何度も抱いたというのに、毎回、その都度、新しく、感じ入る。
可愛いだの、愛おしいだの、さすがに気恥ずかしくて、気軽に口には出来ないのだが
その分、思いが募る。

勝手にたぎらせ、あちこちから、漏れ出す。






「……いいな。イツキ…。……お前…、……底なしだな」
「………マ…サ…」
「まだ足りないんだろう?………ガッコーは、休みだな…、……ふふ」

「…行く、…もん。………早く、終わらせて?」





イツキの言葉は本気なのか、黒川を煽るためのフリなのか、本当に解らない。

それでも、顔だけ向けて視線を寄越され、そう呟かれては
黒川がムキになって、年甲斐もなく激しく腰を使うのも、仕方のない話だった。





posted by 白黒ぼたん at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年12月29日

話の続き・終







けたたましいアラームが鳴り響く。
それも、軽く可愛い電子音ではない。どうあっても起きるのだと言う決意を表したようなベルの音だ。

けれどそれをセットしたはずのイツキは、起きる気配もなく、
代わりに、毛布の中から腕を伸ばし、探る様にアラームを止めたのは、黒川だった。




「………おい」
「……………ん」
「……起きるんだろう?……ったく。ウルサイ目覚ましを掛けやがって…」
「………ん…ん」



コトを終え、裸のまま黒川の腕の中で眠っていたイツキは、まだまだ寝足りないといった風で。
重たい瞼をゆっくり開けては、また、閉じ。
起き上がろうと、身体を10センチほど起こしたものの、すぐに力尽き、ベッドに突っ伏す。



「………む…り」
「…ふん。…学校に行くだの、何だの、騒いでいたのはお前だろう」
「……あんな風に、……されたら…、……むりに決まってるじゃん……」



イツキは、もう一度目を開け、目前の黒川を見て、また目を閉じる。
そして、しがみつくように黒川に抱き付き、腕と足の間に身体を潜り込ませる。

黒川は半分馬鹿にしたように、ふんと鼻を鳴らし、ずれた毛布を引き上げ、互いの身体を包む。




「………マサヤ」
「……うん?」
「……………ん」






温もりと、匂いが、立つ。ところどころ濡れているシーツも、そう気にはならなかった。










posted by 白黒ぼたん at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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