2015年06月02日

半分






目を開けて、もそもそと起き上がり
イツキは、今日が何日の何曜日の朝なのか夜なのか考える。


身体中が、痛かった。


縛ったり叩いたり、上になったり下になったり、よくもまあアレコレ手を施すものだと思う。
それにイチイチ反応して、精も根も尽き果てている自分も、どうかと思う。



とりあえずシャワーでも浴びようとベッドから起き上がると、貧血のような眩暈がした。
リビングのソファには黒川が座っていて、イツキをチラリと見たが、別に何も言わなかった。
熱い湯船に浸かり、また溺れそうになりながら、パネルに表示されている時計で今が月曜日の夕方なのだと知る。
学校は、今日は、あったはずだと思う。
そして今週の金曜日には、終業式なのだと、思い出す。







「……俺、……向こう、帰ろうかな…。学校、あるし…」


風呂から出たイツキはタオルで髪の毛を拭きながら、そう言い、黒川の出方を伺う。
黒川は持っていた新聞から目を離すことなく、別にどうでも良い話のように「…そうか」と、言う。




お互い、引き留めて、傍に居続けたいと、気持ちの半分は思っていたのだけど



もう半分は、これ以上傍に居れば、自分の中の何かが融けて崩れて、二度と離れる事が出来なくなるほど互いと混ざり合ってしまうのではないかと…

危惧していた。




posted by 白黒ぼたん at 22:16 | TrackBack(0) | 日記
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