2015年06月12日

見えない鎖






久しぶりのイツキは、良かった。
相変わらず感度は良いし、反応もいい。
少しだけ背が伸び、骨格が張ったような気もするが…男臭さは全くない。
むしろ、何か、内面から滲む艶気が増したようで、…参る。




『可愛いな』と耳元で言うと、イツキは初心な小娘でもあるまいに、恥ずかしそうに肩をすぼめて顔を背ける。
そのくせ、俺を咥え込む穴を締め付け、さらに奥へと飲み込もうとする。

以前から、イツキは良かったが、何か……違う。
その微かな違いを知りたくて、もっと深く、イツキにのめり込む。




正面に見据えて、まじまじと顔を眺める。
イツキはまた恥ずかしそうにして、顔を背ける。
それを許さずに、唇を重ねる。舌を絡めると少し抵抗して、すぐに、諦める。
ああ、きっとイツキは……誰かに愛される事を、知ってしまったのかも知れない。

そう、思う。









「…悪趣味だな、黒川」
「何の話だ?」


時間が来て、イツキを黒川に引き渡す。
大人しく黒川の傍に戻るイツキは、まるで、見えない鎖に繋がれているようだった。





posted by 白黒ぼたん at 22:30 | TrackBack(0) | 日記
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/140744180
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最近のコメント
林田と松田 by はるりん (10/19)
余計な揉め事 by ぼたん (10/18)
余計な揉め事 by はるりん (10/18)
甘い欲求 by ぼたん (10/17)
足りないイツキ by ぼたん (10/17)
甘い欲求 by はるりん (10/16)
足りないイツキ by はるりん (10/15)
誘惑・5 by ぼたん (10/13)
誘惑・5 by A (10/12)
誘惑・5 by はるりん (10/12)