2015年06月13日

迷い







「帰るのか?」
「……帰るよ。……明日も、がっこう…、あるし……」
「まだ、ヤリ足りないくせに」
「足りたよ。……吉村さん、優しいもん……」



黒川の車の後部座席に、イツキは乗る。
いつもは助手席なのだけど、今日はなんとなく後ろに。
黒川がミラーで様子を伺うと、イツキは座席に寝転び、もう今にも眠りに落ちそうだった。


「吉村は、お前に惚れてるからな」


黒川は前に向き直り、ハンドルを握る。
行き先はまだ、決めていない。








イツキが目を覚ますと、そこは、学校の近くの自分の部屋だった。
黒川の姿は、無い。


半分夢のような記憶だけれど、黒川が、ここまで連れて来てくれたことを覚えている。
部屋に入って、寝室に入って、少しの間抱き締め合って、キスをする。



そうしている内にまた、イツキは眠ってしまったようだった。


窓の外にはもう、朝の陽の光が射していた。





posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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