2015年06月18日

すれ違い・3






「………面談?、何で?」
「……んー、……俺、成績悪かったし、欠席多かったし…、その辺りじゃない?」
「誰と?担任?」
「……ん、……なんか、偉そうな人」



午後、イツキは加瀬に呼び出されていた。
それでも学校内での事なので、そう、変な用件ではないだろうと…軽く思っていた。
一応、用心のためと…何となく罪悪感で、あえて加瀬の名前は言わなかったのだけど、
こんな時ばかり勘の鋭い梶原は、イツキの相手が加瀬なのではないかと、気付いた。


梶原は顔色を曇らせる。
イツキは、梶原が自分を心配してくれているのだと、思う。



「お昼は無理だけど、夕方とかなら。…大野くんも呼んで、みんなで晩ご飯もいいね」



イツキがそう言うと、解り易く、梶原が微笑む。
多少の懸念があったとしても、梶原がイツキを好きな事には変わりがない。



「そうだな。修学旅行の打ち上げもしてねーしな。5時?4時?3時は早いか?
駅前のコーヒー屋で待ち合わせでいい?」
「じゃあ、4時で。コーヒー屋さんって、チョコ味のコーヒーがあった所だよね」
「そうそう」




約束をして、イツキと梶原は別れる。

結局、待ち合わせの時刻にイツキは現れなかったのだけど、

梶原がその理由を知るのは、少し後の話。




posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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