2015年06月19日

昼下がりの情事・1






副理事長室、加瀬の部屋は、良い部屋だった。
そう広くはないものの、きちんとした落ち着いた部屋で、窓側正面に事務机と、手前に応接セット。
両壁際には天井まで高さのある、作り付けの本棚。それが防音壁の役目もするのか、部屋の音が外に漏れることは、まず、無かった。



イツキは、


肘付のアーロンチェアに座る加瀬の、上に乗って、腰を落とした所だった。





当然、こんな所でコトを始めるつもりは無かったのだが、成り行き上、こうなってしまった。







梶原と別れ、イツキは1人でこの部屋に来た。
加瀬は最初の内は普通の教師の顔で、やはり、イツキの学校生活の乱れや勉学の遅れなどを指摘し、3学年は頑張る様にと、ごもっともな事を言う。

それから、今度は、ちょいちょいと手を拱いて、イツキを自分の傍に招く。
イツキは半ば諦めていた様に、ふんと鼻を鳴らして、加瀬の座るアーロンチェアの隣に行く。


何か、少しは嫌な事があるとしても、学校内なのだし、昼下がりなのだし
そう、悪い事はないだろうと思ってしまうのは、イツキの治らない浅はかさだった。




加瀬は、傍に来たイツキの、手を取る。
指先で、指先だけを撫ぜながら、軽く、焦らす。





posted by 白黒ぼたん at 21:38 | TrackBack(0) | 日記
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