2015年06月21日

昼下がりの情事・3






「いやらしくて、緩くて。…見境がない。エロビッチだ」
「……違います。……違うけど、しちゃったのは、先生でしょ?バレたら、困るでしょ?」
「困るのは、君でしょ?」



そう言って、加瀬は、イツキの手をぐいと引く。
イツキは椅子に座る加瀬に、抱き付く格好になる。
距離が縮まり、加瀬は、イツキの首筋に顔を近付ける。
耳たぶに唇をよせ、ふうと息を吹きかけ、ぺろりと舐める。



「…学校に、居たいんでしょ?…だから私に、近づいたんでしょ?」
「……別に。……そんなんじゃないし……」
「ギブアンドテイクで良いんじゃない?…君の得意分野だ。身体を売るなんて安いもんだ」




侮蔑の言葉にイツキは弾かれ、身体を起こす。
正面から向かい合う加瀬は、やはり、ニヤリと笑うばかり。




「体育の渡辺くんとも、よろしくやってたんだろう?…ああ、彼は、異動になったけどね」

「……あれは…、渡辺先生が…、勝手にその気になってただけです……」

「やはり、君か。渡辺くんが特定の生徒の便宜を図っていると、ウワサがあったんだけどね」



加瀬が掛けた鎌に、イツキは簡単に引っ掛かり、ますます立場を危うくする。






posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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