2008年05月25日

うれしいお土産

久しぶりに一ノ宮さんが部屋に来た。
オレの好きな武松寿司の折り詰めを持って。

「イツキくんの好きな厚焼き玉子、たくさん入れて貰ったんですよ」
「一ノ宮さん!!!!」

ベッドから這い出たオレは下着にシャツだけの格好だったけど、一ノ宮さんには気を遣わなくていいし
居間のテーブルの脇にぺたりと座ると、熱いお茶まで用意してくれた。

「少し…、痩せましたね?」
「そう?」
「最近、閉じこもりきりなんでしょう。身体に悪いですよ?」
「そんなの、マサヤに言ってよ。オレのせいじゃないよ」

ふんわりと甘い玉子焼きを頬張ると、急にお腹が空いてきた。
…その前に食べた食事が何だったのか思い出そうとしたけど無理だった。

「社長も…あなたも、加減が出来ない人ですからね」
「…オレは節制してるよ。…あいつが滅茶苦茶なだけだよ」
「どっちもどっちです」

呆れたように溜息をつく一ノ宮さんを横目に、オレはガツガツ寿司を食べていた。


朝も夜も解らない部屋で、一日中セックスして過ごしていて
節制もクソもないか
堕落って、こういう状態なんだと思うけど、それから抜け出す度胸もない。
このまま、腐っていくなら、それもいいのかもと思う。


最後に取って置いた中トロを食べ終わった時に
マサヤが部屋に帰って来た。

「じゃあ、私はこれで失礼します」
「見て行かないのか?」
「ご遠慮します。じゃあね、イツキくん」
「ん、ありがとう。一ノ宮さん」

入れ違いに一ノ宮さんが部屋を出て行った。
重たい扉が閉まると、そこはまた、オレとマサヤだけの世界になった。
posted by 白黒ぼたん at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/15305409
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最近のコメント
フェスタ・21 by ぼたん (12/09)
フェスタ・21 by はるりん (12/07)
フェスタ・19 by ぼたん (12/05)
フェスタ・19 by はるりん (12/04)
フェスタ・18 by ぼたん (12/03)
フェスタ・17 by ぼたん (12/03)
フェスタ・18 by はるりん (12/03)
フェスタ・17 by はるりん (12/01)
フェスタ・14 by ぼたん (11/27)
フェスタ・14 by はるりん (11/27)