2008年06月05日

迷宮

「別に俺は強制している訳じゃない。この部屋から出るなとは言ってないだろう?」
「でも、マサヤが来た時にオレが部屋にいなかったら…マサヤ、無茶苦茶怒るじゃんか…」
「…そうか?」

そう言ってマサヤは鼻で笑って、手にしていた酒のグラスを一気に煽った。
昼でも夜でも気が向いた時に部屋に立ち寄って、そのどの時間にもオレがいなくちゃいけないなら
やっぱりオレは、もう、部屋から出ることなんて出来ない。

いつだったか…ほんの少しコンビニに行っている時に、マサヤが来ていて
オレが部屋に帰って来たと同時に、殴られた。
理由も告げられずに廊下に引きずり倒されて
そのままそこで、おかしくなるまで、ファックされた。
あいつがおかしいのなんて、いつもの事だけど
それに付き合うオレも…相当おかしいと思うけど。

締め切った部屋の中で、一日中セックスしてたら
何がちゃんとしている事で、何がおかしな事なのか、解らなくなってきた。
まるで、迷子にでもなった気分だ。

「出掛けたいなら、出掛ければいい。勝手にしろ」
「あ、そう」

勝手にすればいいって、それが一番困る。
いっそ手も足も繋ぎ止められて、余計な事、考える隙もないくらい…全部がマサヤの物になっちゃえばいいのに。


2杯目の酒を飲み干して、マサヤがベッドに戻ってきた。
posted by 白黒ぼたん at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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