2015年08月27日

新学期の朝・4









そんな話があるのだろうか。
本当に直前で、話が決まったようなのだ。
その為関係者は調整に次ぐ調整で、それこそ寝る間も無かったようなのだが…それはイツキには関係のない話。
何の意図も意思もなく、ランダムに決められ、授業内容によっては殆どが選択、移動教室となるために、
教室で全員が顔を合わせるのは、登校時ぐらいしかないという事なのだが……それでも…




イツキは、まだ整理の付かない頭で、仕方なく、決められた自分のクラスへと向かう。
そこにはすでに生徒の大半が、新学期らしいガチャガチャとした賑わいをみせ、

その中に、


梶原と、清水の姿があった。






「おはよ、イツキ。驚いたな。……なんか、学校の、方針転換らしいぜ?」


最初にイツキを見付け、声を掛けて来たのは梶原だった。
梶原は今回のクラス分け騒動のせいで、イツキと気まずい空気になっていた事など、すっかり忘れてしまったようだった。


「……すげーよな…、理系、文系…進路先…、ごちゃ混ぜもいい所だよ。学校も、思い切ったことするよな…」
「………そう…だね……」
「まあ、面白いっちゃ、面白いかな…」


梶原は半ば諦めたようにフフフと笑って、教室の片隅に目をやる。
そこには清水がいて、清水も、こちらに気付いているようで、やはり、鼻で笑う様子を見せる。




イツキは、眩暈で、その場に倒れ込みそうになっていた。




posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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