2015年09月12日

八つ当たり、その2







「……やだ、マサヤ…、痛い、痛い、痛い……ッ」


そう叫ぶイツキの声は、おそらく、事務所の外にも聞こえていたに違いない。
けれど、白昼賑わう街中では、それに気付く者もいないのだろう。






『突っ立ってないで、こっちへ来い。…脱げよ、お前に服はいらないだろう』

先ほどの男とは何か、トラブルがあったらしい。不機嫌な黒川は、イツキにそう怒鳴りつける。
イツキは一応、首を横に振り

『やだ。なんか、マサヤ、怖いもん』

と、可愛く言ってみるのだけど、今日の黒川にそれは通用しなかった。




ソファに組み敷かれ、そのまま強引に事が始まる。
優しいキスや愛撫は、いつもくれる物ではないと知っていたけれど、それでも今日は、酷い。


ズボンと下着は簡単に脱がされてしまう。
イツキが手をバタつかせていると、黒川はその両手首を掴み、捩じり上げるようにして、頭の上へとやった。

丁度、ソファの肘掛の硬い部分に腕の関節が当たる。
イツキは本気で、肩が外れるかと思った。






「……あッ、……まだ、駄目……ッ」


腕の位置を戻し、痛みを誤魔化し、どうにか体勢を整えようとしている間に、今度は黒川はイツキの足を開かせ、その中心に押し入ろうとする。
さすがに、女ではなく、そう簡単に濡れはしない。

けれど黒川は、自分の手の平に唾液を吐くと、それを自分自身に馴染ませ、

たったそれだけの準備で、イツキの中に、無理矢理入って来るのだった。





posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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