2015年09月25日

金曜日・2







イツキに話を聞き、ここは自分がイツキを守らないとと、勢い参じた梶原だったが、
夜の店を訪れた事などあるはずもなく、場の雰囲気に、少し飲まれてしまう。
チカチカと光るネオンや、アーリーアメリカンな内装をキョロキョロと眺め、強面に見える店主に、一応、頭をぺこりと下げる。




「……いつまで突っ立ってるんだよ。取りあえず座れよ。何、飲む?」

清水はイツキを自分の隣に招く。
梶原はその向かいに座り、清水を睨みつけたまま、「……水」と言う。



「馬鹿か、お前は」


清水は梶原の言葉を一蹴し、店主に、何やら飲み物を頼む。
出されたグラスは3人それぞれ違い、…ジュースやお茶の類では無さそうだった。


「ま、取りあえず、乾杯でもしておく?…こんな機会でも無きゃ、ゆっくり話も出来ねぇからな」


そう言って、清水はグラスを取る。
梶原がイツキを伺うと、イツキは大人しくグラスを手に持ち、乾杯の形だけすると…それを一気に飲み干してしまう。


イツキはイツキで、意外と、緊張しているらしい。







「………話って、何ですか?……先輩…」
「まあ、そう、急ぐこともないだろ?……いや、驚いたよな、まさかこの3人が同じクラスだとはね。秀才くんは、てっきり別のクラスになると思ったよ」


清水がそう言って梶原を見ると、梶原は…恐る恐るグラスに口を付け、その内容物を吟味している最中だった。





posted by 白黒ぼたん at 23:52 | TrackBack(0) | 日記
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