2015年09月27日

金曜日・3







清水の話は驚くほど普通の話だった。
学校の話や、一応受験生らしく勉強の話。
時折イツキに軽いボディタッチをして、それっぽい事を言って、冗談で流し、
今日は本当に何もないんだという風を装い、イツキを油断させた。


案の定イツキは、悪くない気分で、常に目の前に出されるグラスに手を伸ばし
三杯目を飲み終える頃には、うつらうつらと、少し眠たそうな顔をした。




「……イツキ、酔っ払った?……大丈夫?」

梶原が心配そうに声を掛けると、イツキは楽しそうに微笑み、壁にもたれかかる。

「……口当たり良いけど、ほとんど、ウォッカだもんな。…まあ、そうなるよな…」

小さく呟く清水の声は、耳に届かなかったらしい。




「…清水先輩、イツキ、眠たそうなんで、…俺等、もう帰ります」
「馬鹿か。話はこれからだろう?……お前さ、ちょいちょい絡んで来るけど、俺とイツキの事、どこまで知ってるの?」
「…え?」
「腹、割って、話そうぜ。…今日はそっちがメイン」


今までとは打って変わり、清水は鋭い目つきで梶原を伺い、ニヤリと笑ってみせる。




3人仲良くお喋りを続けても意味はなく。

今日の、清水の相手は、梶原だった。





(……変な意味ではなく!笑)
posted by 白黒ぼたん at 20:00 | TrackBack(0) | 日記
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