2015年10月17日

ミミズ腫れ








手首に残る拘束された痕や、太ももあたりに自分が付けた覚えのない、引っ掻き傷を見ると、さすがに少々、気の毒な気がする。
赤い蚯蚓腫れに唇を寄せるとイツキは息を止めて感覚を享受し、身体を震わせる。



「……ああ、言い過ぎたよ。……そろそろ、機嫌、直せよ。……良くしてやってるだろう?」



耳元でそう囁かれても、イツキが簡単に笑顔を見せる訳はない。
乱暴され、身体に傷を受け、それ以上に黒川に、心に傷を付けられる。



この男は本当に、自分が、どこの誰に身体を弄ばれても、構わないらしい。



「………んっ…」


イツキはもう少し文句を言って、黒川に抗議しようと思っていたのだけど
黒川の指先が、ずるりと中を掻き回して、途絶えてしまう。
ほぐされ、ぬるみを付けられ、すでに手首まで簡単に飲み込み、さらに疼く。
首を横に振り、黒川を睨むのだけど、それは、次を欲しがっているようにしか見えない。



「他の男の匂いも名残も…全部、掻き出してやるよ。それでいいだろう?」
「…そんな、…はなし…じゃ、……ない……」
「ちゃんと仕返しもしてやる。半殺しにするか?……奴の女に同じことをしてもいい」
「……そんなの、……や……」


言いながら黒川の手は激しく動き、イツキの返事もそぞろになってしまう。
「俺を怒らせたらどうなるか、思い知らせてやる」
という言葉が、自分の荒い喘ぎ声の合間に聞こえてきて



ああ、黒川も少しは怒ってくれているのだ…と、イツキは変なところで、喜んでいた。







posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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