2015年11月03日

シェルター・2






「……お、なんだ。…またか…」


午後の授業が終わり大野が図書室へ行くと、そこにはすでにイツキがいて、また、窓側のカウチでゴロゴロと過ごしていた。
どうやら、午後の授業は、サボったらしい。


「授業に出ないなら、帰ればいいじゃんか」
「……なんか、……帰るのも…、面倒臭くて……」
「何だよ、それ」
「ウチも、……嫌。……誰にも、会いたくない…」


そう言ってイツキは不機嫌面に唇を尖らせ、狭いカウチの上で、落ち着かないという風に、身体を左右に振ってみせる。
それは、それ以上の話を聞いて欲しいというような素振りにも見えて、大野はつい、「何かあったのか?」と聞いてしまう。





「……この前、レイプされて。それは別にいいんだけど…。
その仕返しに、犯人の子供に、同じことするって言われて…。
有り得ないよ。…子供、幼稚園だよ?……信じられなさすぎ…!」





溜息まじりにそう言う、イツキの言葉に


大野はもちろん、何も、返事をすることは出来なかった。




posted by 白黒ぼたん at 20:15 | TrackBack(0) | 日記
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