2015年11月07日

気分転換・3






「すごい、疲れた。腕、痛い。足も……」


たった2ゲーム投げただけで、イツキはもう限界で、靴も脱いで、レーンの後ろのベンチに移動する。
同じく休憩の大野は缶コーヒーを2本買って、イツキの隣に座り、今度は一騎打ちの清水と梶原のゲームを見物する。



清水は投球は勿論、ボールを拭くのも、椅子に座る姿さえ様になっていて、ハタから見ていても格好が良い。
梶原がいくらストライクを連発しても、どうにも、敵わないといった雰囲気だった。




「………清水さんと…、ボーリングしているなんて…、不思議…」



大野が、そう、ぽつりと呟く。
確かに一年留年で、一目置かれていた「怖い先輩」と、一緒にボーリングにするなど、少し前では考えも出来ない事だった。



「……先輩、そんなに、怖い人じゃないよ。……それに、梶原とも、仲良くなったみたい」



イツキがそんな事を言い出して、さらに大野は驚く。
仲良くはないだろう、仲良くは…と、心の中で言いながら、それでも…

目の前で、文句を言いながらも、同じレーンでゲームに興じる2人を見ると

まあ、もう、友達と呼べるくらいのレベルにはなったのだろうかと、思った。






posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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