2015年11月08日

気分転換・4







清水と梶原の勝負は中盤でやや差が付く。
それでも梶原は粘り、もし最後に3回連続でストライクを出せば追い付ける…という所だった。


ただの遊びとは言え清水に負けたくない梶原は、念入りにボールを拭き、深呼吸する。
そんな、クソ真面目な様子を清水は鼻で笑い、おもむろに、梶原の傍まで行く。



「……なあ、何か、賭けようぜ?」
「…賭け?」
「……勝った方が、イツキとヤル、とか…さ」
「……!」


突飛な提案に梶原は持ちかけたボール、床の上にゴトンと落とす。
慌てて拾い、清水を睨むと、清水は「冗談、冗談」と言って笑う。


「…でも、本当だったら、何が何でもターキー出さないとなぁ」
「……ふざけないで下さい」
「あっはっは、冗談だよ。怖い顔、するなよ。…お遊びだろ?」


そう言って、清水は梶原の背中をぽんぽんと軽く叩き、座っていたベンチへと戻る。
梶原は不機嫌な顔のまま、そちらを見て、それから、イツキを見る。


清水と梶原が何を話していたか知らないイツキは、頑張って、とばかりに笑顔で手など振る。




何を想像したのか、途端に、梶原は耳まで赤くなり
その後、ボールを投げるまで気を落ち着かせるのが、大変だった。





posted by 白黒ぼたん at 22:35 | TrackBack(0) | 日記
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