2015年11月17日

三人の馬鹿・3







「……先輩は、良い人で…、優しくしてくれて…、俺、そういうの…今まであんまり無かったから、ちょっとのぼせちゃって…。でも、それだけです…」
「本当か?」
「…俺にはマサヤだけだって。…そんな事、西崎さんだって解っているでしょう?」


そう言ってイツキは、艶っぽく笑う。
それは半ば、自分が黒川の女であることを演出したものだったけれど…垂れ流される色香に、西崎も毒される。


「……まあな。……それにしちゃぁカケルが、まだ、余計な事、考えていそうでよ…」
「だからぁ…!……西崎さんからも、もう一度、ゆって。……俺は、駄目だって!」





最近の清水の、自分へのアプローチには、イツキも困惑していた。
本当に好きだったのだし、イロイロ問題があった後でも気持ちを寄せてくれているのは嬉しいのだけれど…、イツキ自信が、少々……熱が冷めてしまった。

人の心をもてあそぶ、酷い奴。と、言われればそれも仕方がない。
けれど、どう足掻いたとしても、その状況にしかなれないのだ。

イツキだけが、悪い訳ではない。




「……なあ、イツキ」
「…はい?」

西崎はイツキのグラスに焼酎を足し、ニヤニヤと笑う。そして、

「この後、ヤろうぜ。俺とお前がヤってりゃぁ、カケルも、引くだろうよ?」

冗談めかし、そんな馬鹿な提案をするのだった。






posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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