2015年11月19日

馬鹿・最終話







西崎の言葉は、まあ、嘘では無かった。
西崎は黒川に一仕事頼まれる代わりに、『今度、俺にもイツキ、貸して下さいよ』と言い、
黒川も軽く『ああ。イツキがイイって言えばな』と言う。


相変わらず黒川は、挨拶や冗談のついでに、イツキを雑に扱う。
失くせば困るくせに、手元で、酷い目に遭う分には、構わないらしい。






「……どっちにしたって、お前…歩けないだろう?休んで行こうぜ?」
「………や…」
「俺と、良い関係の方が、イイだろ?……カケルの事も、上手くやってやる…」


言いながら西崎はイツキの身体を弄り、手首を取ると、イツキの手の平を自身の股間に当てる。
衣服の上からでも、勢いが解り、その良さを知っているイツキは…ドキリとする。



「…休むだけだ…」



そんな、使い古された嘘を言って、西崎は掴んでいたイツキの手首を、今度は強引に引き
ホテルの小さな入り口を、潜るのだった。





イツキを手軽な性の捌け口にする西崎も、それを簡単に容認する黒川も、
……そんな事、解り切っているのに、油断して酒に飲まれてしまうイツキも


三人とも、馬鹿だった。





posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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