2015年12月17日

嫌な男






「最近、真面目に学校に行っているんだってな、カケル」
「……ああ」
「聞いたぞ、…イツキと同じクラスなんだって?……まさかお前ら、また、乳繰り合っているんじゃないだろうな?」
「…しねーよ、そんなの…」


夜。
所用がてら清水の家を訪れた西崎は、ソファに座り、夕食の残りを摘まみながら酒を飲む。
スナックを経営している母親は、ついさっき、家を出てしまった。
同時に始まる西崎の下世話な話に、早くこいつも帰れば良いのにと、清水は思う。


「もう面倒は起こすなよ?解っているだろう?…イツキは…」
「はいはいはいはい。解ってるよ。イツキは黒川さんのモンなんだろ…」


清水はテーブルの上の皿を片付けながら、面倒臭そうに返事をする。


「……あんな、…尻軽。……もう相手にしねぇよ」


そして、方便とはいえ、そんな事を言ってしまう自分に嫌気がさす。

西崎は笑って、「そうだよなぁ」と言い、何かを思い出したように、くっくっくと嫌らしい笑みを浮かべる。
その笑みの理由を問い質してみたかったのだが、あえて、それ以上は聞かなかった。



「…俺、部屋、行くぜ?」
「ああ。…部屋で煙草は吸うなよ」



西崎は、まるで父親のような事を言い、おやすみと、手をひらひらと振る。
それからケータイを開き、何か、写真を見ているようだったけど

その写真が、先日、西崎とイツキが性行為をした時の写真だとは、清水は知らない。



posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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