2016年01月10日

バイト探し中






イツキ自身も、一応の努力はしたのだ。
街中にあるバイト求人誌を開き、条件が合うものを探す。
けれど、働ける時間は学校が終わってから、夜9時までの数時間。
週末は黒川との予定があるため入れず、平日とて、急に呼び出しがあるかも知れない。
体力勝負の仕事は無理だし、スーパーの単純なレジ打ちすら、はるかに難しい仕事に思える。

何より、募集要項にある、「明るく元気な方、募集」というだけで、もう、無理だと思ってしまう。


求人誌をぱらぱらとやって、溜息をついて、放り投げる。
自分には何が出来るのだろうと、考える。




目の前の男を誘惑して、ホテルに連れ込む事は、出来る。
ベッドの前でもじもじと恥じらい、向こうから、自分に手を出させる事も出来る。
キスも上手だし、フェラも得意。
中でイク事も出来るし、それを途中で止めて、ずっと長い時間、相手を悦ばせる事も出来る。




「………ああ、違う違う違う。…そんな仕事じゃなくって…!」


思わずイツキが声を出して、自分の考えを中断させたところで、
梶原からの電話が、鳴った。





posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/171671423
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最近のコメント
直球 by ぼたん (02/12)
直球 by はるりん (02/11)
意地悪 by ぼたん (02/10)
意地悪 by はるりん (02/09)
物音 by ぼたん (02/08)
物音 by はるりん (02/07)
食卓 by ぼたん (02/06)
食卓 by はるりん (02/04)
優待券 by ぼたん (02/03)
佐野 by ぼたん (02/03)