2016年01月13日

意地悪






週末は黒川の元に行き、黒川に抱かれていた。
イツキはどこか頭の隅に、数日後のアルバイトの事が気になっていたが、黒川はその杞憂ごとイツキを楽しんだ。


指にたっぷりとジェルを乗せ、イツキの穴を丁寧に解きほぐす。
けれどそれは、中指の一本だけで、イツキにはどうにも物足りない。
最初は半ばぼんやりと愛撫を受けていたけれど、次第に、黒川の指に意識を集中する。
どんな小さな刺激も、逃さないように、肌に当たる微かな吐息さえ、欲しい。



「………んっ、………んん」


満たされない不安に、眉間にしわを寄せるイツキを、黒川は笑って眺める。
そして不意打ちにイツキの中心をべろりと、一度だけ舐めて、すぐに離れてみたりする。



「…やっ………、マサヤ…、や……」
「…うん?」
「……今日…、……いじわるだ…、………いじわる…」
「…そうか?」


黒川はそう言って、中に入れている指の、ほんの指先だけを小さく動かす。
それだけでイツキは脚を閉じたり広げたり、腰を上下に振ってみたりと、忙しい。
穴は、まるで、単体の、貪欲な生き物の様で、
イツキの意志に関わらず、いやらしく、黒川の指を舐る。




「………どう足掻いても、お前は、こっちの住人だよなぁ…」




黒川がつぶやいた言葉が、イツキの耳に届いたのかどうかは、解らない。




posted by 白黒ぼたん at 22:52 | TrackBack(0) | 日記
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