2016年01月20日

イツキと佐野・終







2人、ほろ酔い気分で焼肉屋を出る頃には、外はすっかり薄暗く、夜の街になっていた。


「イツキ、この後、どうする?」
「…帰るよ。…向こう。マサヤ、今日は横浜に行ってて…いないから…」
「ふぅん。…社長、いないのかぁ……」


まるで大した問題でも無いという風に、佐野は明後日の方を向いて、そう言う。
そして、そのままタクシーが拾えそうな大通りまで歩くのだが…


「……ちょっと飲み過ぎたか?……歩くと、回るなぁ…」


そんな事を言って、足元が覚束ない様子で、イツキごと押しやる様に道の端に寄る。
そこが丁度ホテルの入り口だった事は、偶然ではないだろう。





「…………佐野っち…」
「……悪ぃ。…よろけちった…」


佐野は照れくさそうに笑い、酒に酔ったと言う割には鋭い目で、イツキを見る。
イツキが逃げられないように、自分の身体を覆い、すでに硬い、下半身を押し付ける。


「…ちょっと、休んで行こうぜ?」
「休まないでしょ?」
「じゃあ、エッチしようぜ。な。…イツキ」
「…駄目だよ…」


イツキはそう言って、視線を逸らせ、顔を背けるのだけど



やはり、酒に酔って足元が覚束ない様子で、ふらふらと佐野に押されるまま、ホテルの中に入って行くのだった。






駄目じゃん、イツキ笑
posted by 白黒ぼたん at 22:45 | TrackBack(0) | 日記
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