2016年02月05日

週明け






月曜日、イツキは学校を休んでいた。
火曜日。相変わらず連絡の無いイツキを半分心配し、半分は呆れ、梶原は窓側の席で頬杖を付いていた。

イツキが学校を休むのは今に始まった事ではないけど、
もうじき定期試験もあるし、無駄に欠席を重ねて、良い訳はない。



二時間目が終わった頃、グランドの向こうの道路に、タクシーが止まるのが見えた。
降りてくる人までは確認できなかったけど、それから数分して、イツキが教室に現れた。

眠たそうに欠伸をし、自分の机に向かう。
カバンから缶コーヒーと菓子パンを取り出し、大きなあんぱんを、もそもそと食べ始める。


「おはよ、イツキ。…朝メシ?」
「………ん」
「タクシーで来た?降りて来るの、見えたよ」
「……ん」


梶原の質問に、イツキは面倒臭そうに短く返事をする。
そして、どうにかパンを食べ終えると、もう休憩とばかりに、机に突っ伏してしまう。
授業を受けると言う気は、更々無いらしい。


もっとも、黒川との週末を終え、朝、向こうからタクシーで戻り
自分の部屋で制服に着替え、そのまま待たせてあったタクシーで学校に来たのだ。

来ただけでも、偉い。



「…もう寝ちゃうのかよ?…早いな。次、古文だぜ?試験範囲だぜ?
…タクシー通学なんて、スゴイよな。バイト代も、一日で吹っ飛ぶな、はは」



イツキと話し足りない梶原は、ちょっとした嫌味を言ってみるのだけど
イツキはチラリと梶原を見ただけで、次の間にはもう、寝入ってしまったようだった。



posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/173519419
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最近のコメント
フェスタ・26 by はるりん (12/14)
フェスタ・25 by ぼたん (12/13)
フェスタ・25 by はるりん (12/13)
フェスタ・24 by ぼたん (12/12)
フェスタ・23 by ぼたん (12/12)
フェスタ・24 by はるりん (12/12)
フェスタ・23 by はるりん (12/11)
フェスタ・21 by ぼたん (12/09)
フェスタ・21 by はるりん (12/07)
フェスタ・19 by ぼたん (12/05)