2016年03月11日

簡単な罠・7







「西崎さんとイツキくん、仲が良いねぇ。楽しそうだ」


2人のやりとりを聞いていた加瀬が、そんな事を言い出す。
西崎は、はっはっはと笑い、ついでのように、自分の手をイツキの太ももの上に置き、
イツキは慌てて、それを払い退ける。


「何だかんだ、長い付き合いだよなぁ、イツキ」
「……そうですか…」
「3年…4年か…? あの頃はお前、毎晩、客、取って…、よく事務所でもヤられてたよなぁ…」
「そんなに前からなの?…西崎さん、犯罪じゃないですか!」


加瀬は冗談めかして、そう言って、笑う。
イツキは『…今でも犯罪じゃんか…』と思いながら、また、つい…手元の酒を飲む。
西崎の手が再びイツキの太ももを弄り、虫でも払うように、イツキはそれを払う。


「最近は、ちょっと偉くなったんだよな、イツキ」


また、西崎の手が、乗る。


「別に、偉くなんて、なってないです…」
「そうか? その割には、最近、俺にはヤらせてくれねぇじゃないか?」
「それは…、関係ないでしょ! そんなの…」
「ああ、そうだったな。お前がヤらせるのは、何か下心がある時だけだよなぁ」



馬鹿にした様に西崎はそう言って、笑い、イツキは不機嫌そうに頬を膨らませ
加瀬は、それを見て、笑う。




西崎の手は、イツキの太ももの上に、乗ったままだった。



posted by 白黒ぼたん at 20:38 | TrackBack(0) | 日記
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