2016年03月18日

欠席






久しぶりにイツキは学校を休んでしまった。
酒を飲み、複数の男に抱かれる事など、別段、大した事でもないのだけど、
疲れてしまったのと、誰とも会いたくなかったのと、少し熱があったのも、本当の事だった。


『今日は学校、休みます』

梶原が余計な心配すると困るので、先に連絡を入れておく。

『大丈夫?何か、あった?』

間髪入れずに、すぐに返信が来る。

『ちょっと体調が悪いだけ。でも、平気だから、心配しないで』
『カゼ? 大丈夫? 薬飲んだ? メシ、喰った?』
『大丈夫。寝れば治るから』


やりとりを終えるとイツキはケータイの電源を落として、テーブルの向こうに追いやる。
梶原は、きちんと連絡しても、しなくても、ウルサイな…と、小さく笑う。





黒川は、変わらず忙しく、出掛けていた。
西崎との事も、馬鹿にして嫌味を二、三言うくらいで、終わった。
酷く怒られるのも嫌だったが、あまり関心が無いのも…寂しい気もする。
なんとなく…、気持ちの落とし所が定まらず…、考えると、頭がぼんやりとする。






『社長も横浜でヨロシクやってるんだ、お前だって、いいだろう?』





ふと、先日のコトの最中の、西崎の言葉が、思い出される。
自分を抱くため戯言だったのだとは思うのだけど…何故かその言葉がずっと、頭の中で鈍く光っていた。





posted by 白黒ぼたん at 23:12 | TrackBack(0) | 日記
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