2016年03月29日

開かずの扉・6







勿論、それは、好きな行為で、熱くとろけて行く感覚は堪らないものだったのだけど、
こと、黒川にして貰うとなると、どうにも……恥ずかしい。
しかもそこはほんの数時間前に、他の男を受け入れたばかりなのだ。


それを重々承知している黒川に、あえて、されるとなると…イツキはもう手足をバタバタとさせて、取り乱すばかり。



「…っや……ぁっ……ん、……んん…、マサヤ……、や………ぁ…っ」




腰を左右に揺すり、自分の股ぐらにある黒川の頭に手をやり、その愛撫から逃げようというフリはする。
けれどそれが本気ではない事ぐらい、黒川にも、解る。

恥ずかしいと思えば思う程、感触が、増す。

それでも、簡単に黒川を許したくはなくて、黒川の髪の毛を掴み引っ張る。



「……やっ…、おれ、……まだ、怒ってるんだか……ら……」
「…しつこいぞ、イツキ」
「…っ。……しつこいって…!……マサヤが悪いんじゃん…っ」
「…謝っただろう?…少し、黙れ。…黙って抱かれていろ」



あまりに気に障る言葉に、イツキは心底ムッとして、今度は少し強く、黒川の髪を引っ張る。
それに合わせるように黒川は顔をあげ、イツキを、見つめる。



そして意外に優しい目をして、

「…黙って、俺に、抱かれていればいい。…他の男とのコトも、全部忘れるくらい、良くしてやるから…」

そんな事を、言うのだった。




posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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