2016年05月25日

朝風呂・5







「……最近のマサヤは、俺に、意地悪だよ。忙しい、忙しい、ばっかりでさ…。
どんだけ横浜が忙しいのか知らないけどさ。…別に、それは、いいけどさ。
俺は、マサヤが留守でも、ちゃんとしてるよ?勝手になんて、遊ばないよ?
マサヤも、普通にしてればいいのに。…なんか、変だよ……」

「……うん?」

「…吉村さんに合わせたりさ。吉村さん、いい人だよ。俺、本当に好きになっちゃったら、どうするのさ?」

「勝手にしろよ」

「………ふぅん?」




しばらくイツキは寝室の扉に寄りかかり、愚痴めいた言葉を零していたのだけど
いつのまにか、黒川に手を引かれ、ベッドまで連れて行かれる。
押し倒された訳では無いが、肩にぽんと手をやられると、簡単に横になってしまうのは
悪い魔法にでも掛かっているようだ。




黒川の手が、イツキのシャツに潜り込み、素肌の上を擦る。



「……じゃあ、しようかな。…勝手に。……誰かと…」
「……ああ」



黒川の顔がイツキの正面に来ると、イツキは一度目を閉じて、それからゆっくりと、開く。
お互い、瞳の中に姿が映るほど近くにいても、本当の気持ちはさっぱり解らないので、


仕方なく、キスを、する。




posted by 白黒ぼたん at 23:14 | TrackBack(0) | 日記
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