2016年06月02日

凶暴な欲求







懸案だった小テストがある一時間目が無事に終わり
イツキはようやく、安堵する。
とにかく、受けること。欠席が多い者は特に。と、教師に何度も念押しされていただけに
これさえ済めば、もう、今日は、どうでも良いと、大きく伸びをする。



「………あっ…」




椅子に座ったまま身体を反らした瞬間、イツキは小さく叫ぶ。
すぐ傍にいた梶原が、何事かとイツキを伺う。
イツキは、なんでもないという風に、首を横に細かく振り、そのくせ慌てて席を立つ。
「ちょっと、トイレ」と言って教室を出て行くものだから、梶原は単純に、「腹でも下しているのかな」と、思った。




そう間違いでも無いのだけれど。
…下って来たのは、…数時間前の、黒川との、名残りだった。






イツキが…濡れていた箇所を拭いて、トイレを出ると
またもや運悪く、清水と鉢合わせる。

清水は当然、理由など知らず、ただ、イツキが廊下を歩いているというぐらいにしか思わなかったが
イツキは、耳まで赤くし、俯いてしまう。


そんなイツキを、廊下の隅へ押しやり、顔を身体を密着させて
何があったのか問い質したい。
この場で服を剥ぎ取り、そのカラダを開き、今の身体がどうなっているのか確かめたいと…



咄嗟に湧き上がる、凶暴な欲求に
清水はただただ、困惑するのだった。





posted by 白黒ぼたん at 23:00 | TrackBack(0) | 日記
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