2016年06月04日

夕暮れ時







放課後、梶原は資料室に残り、プリントのホチキス留めなどをやっていた。
別に梶原一人の仕事では無いのだけど、たまたま、タイミングが悪かったというか…
まあ、誰かに頼む程の事でもなく、手慣れた様子で、資料をまとめていた。



イツキは、午後の授業が終わると、眠たいから寝ると言って、速攻で教室を出て行ってしまった。
今日は朝から一日ぼんやりとしていたし、学校に来ただけでも、一時間目のテストを受けに来ただけでも上出来だと思った。

「……徹夜で…、テスト勉強してたとか…?……まさかな、はは…」

イツキの眠たい理由は、梶原には解らず、見当違いの想像をするも、

実は、今日のイツキは、何か…酷く…、艶っぽく見えて、
……ちょっとした瞬間に、無駄にドキリとする場面が多々あって、戸惑っていたのだった。


雑務も終わり、梶原も学校を出る。
外はもう夕暮れ時で、駅前などはすっかり、夜の雰囲気になっていた。
商業施設や飲食店が多く入るビルには、仕事帰りだろうか、人が溢れている。
もちろん、まだ学生の梶原は、酒も、悪い遊びもしなかったが、…それでもこの時間帯の楽し気な喧騒は、嫌いではなかった。




駅前のロータリーに、清水の姿を見掛ける。

丁度その目の前に、可愛い青のクーペが止まり、中で、女性が手を振っているのが見えた。

それは、梶原もよく知っている女性で、
清水はその車に乗り込み、どこかへ行ってしまうのだった。



posted by 白黒ぼたん at 23:23 | TrackBack(0) | 日記
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/175564896
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最近のコメント
林田と松田 by はるりん (10/19)
余計な揉め事 by ぼたん (10/18)
余計な揉め事 by はるりん (10/18)
甘い欲求 by ぼたん (10/17)
足りないイツキ by ぼたん (10/17)
甘い欲求 by はるりん (10/16)
足りないイツキ by はるりん (10/15)
誘惑・5 by ぼたん (10/13)
誘惑・5 by A (10/12)
誘惑・5 by はるりん (10/12)