2016年07月04日

再確認







清水は食堂の販売機でコーヒーを買い、どこかで飲もうと辺りをぐるりと見渡し、
ベンチの一角で目を止める。

そこには
イツキが
横の柱に頭を預けるようにして、うたた寝をしていた。


一緒にいた大野は、図書委員の仕事があると、先に離れてしまい、
残ったイツキは、午後の授業が始まるまでもう少しと目を閉じ…そのまま、寝てしまったようだ。



清水はとりあえず、イツキの隣に座る。
そしてイツキの寝顔を見ながら、あまり音を立てないように、缶コーヒーのタブを開ける。
頭を傾けている分、首筋とうなじが、無防備に晒されている。
薄く開いた唇は、時々思い出したように閉じ、また、開き、静かな寝息を立てる。




「………襲うぞ?」




試しに、清水が小さな声で囁いてみても、目を覚ます気配はなく
清水はくすくすと笑い、ただ、隣でコーヒーを飲むのだった




イツキの事がやはり好きだと再確認したものの
すでにイツキは、黒川の元に、戻ってしまったようだった。
それでも、イツキを好きな気持ちには変わりはないし、
何か、イツキが困る事があるのなら、いつでも助けてやりたいと、清水は思っていた。





posted by 白黒ぼたん at 21:30 | TrackBack(0) | 日記
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