2016年12月21日

汚い話






黒川が仕事の手伝いだと嘯きイツキに引き合わせる男は
基本、昔からの馴染みで信用があり、イツキに対して身体的な苦痛はそう与えないという暗黙の了解があるのだけど

性癖というか、嗜好の問題というか…行為の内容にいて細かい注意をすることは無かった。
裏返せば、汚かったり気持ち悪かったり、イツキが生理的に無理と思う行為でも、命や健康を脅かすものでなければ……アリなのだ。



「…………や……」



ホテルの客室に向かう廊下で、イツキは小さく声を上げて、その場にしゃがみ込む。
一緒に歩いていた一見上品そうな紳士は、ニヤニヤと笑い、イツキの顔を覗き込む。
よほど苦しいのかイツキは唇を噛みしめ、小刻みに震えている。
もう、一ミリだって動くことが出来ない、そんなギリギリの状況だった。

数時間前に、下のレストランで待ち合わせ、食事の前に、何か、薬を飲まされる。
平たく言えば下剤のようなもので。食事の半ばにはすでに、腹が痛くなり、イツキは顔を顰める。
そんな顔を『可愛い』と言われ、苦し紛れに微笑んでみせても『可愛い』と言われ、もう、どんな顔を見せればいいのか解らず困ってしまう。
その顔も『可愛い』と言われる。イツキは顔を背け、消えてしまいたくなる。



当然、トイレに行くことも許されず、どうにか我慢して食事を終わらせる。
レストランを出て、エレベーターに乗り、上階の客室に向かうのだけど…

途中、どうにも堪えきれず、しゃがみ込んでしまう。

このままここで粗相してしまうのも嫌だったけど、あと数メートル歩き客室に辿り着いたとしても、同じことで。
男はイツキを笑い蔑み、そして汚れたままの姿で、もろとも快楽に浸るのだ。



イツキの目から、涙がぽろぽろと、零れ落ちた。






アレ、何で今日、こんな話!? 汗汗
posted by 白黒ぼたん at 20:58 | TrackBack(0) | 日記
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