2016年12月30日

お疲れさま会・終






24時を過ぎて会はお開きになる。
髭の店長は会計に向かい、アヤコは化粧室に行き、店の外にイツキとミツオの二人になる。

「…こんな遅い時間になっちゃって…、大丈夫?…カレシ、怒らない?」
「大丈夫です。ちゃんと、言って来たから…」
「これから帰って…、……エッチとか、…しちゃうの?」


実は程よく酔いの回っているミツオが、真面目な顔をして、イツキにそう尋ねる。
…イツキは返事に困り、赤い頬をして、視線を逸らす。


「やっぱり、イツキちゃん、可愛いね。…あーあ、この二週間の間に、手、出しちゃえば良かったなぁ…」
「…ミツオさん!」
「ずっと我慢してたんだぜ?…一応、仕事、手伝って貰ってるしさ…」


確かに。この二週間、ミツオはいたって紳士だった。
…ミツオとの最初の出来事や、その後の猛烈なプッシュを思えば、不思議な位。

そして、店の外に、店長とアヤコが出てくる。
丁度、イツキの為にと呼んだタクシーが到着する。

名残惜しいイツキは店長とミツオの顔を何度か交互に見遣るのだけど
…帰らない訳には、いかない。



「……ミツオさん。…ありがとうございました。俺、仕事、すごい、楽しかった」


最後にそう言って、イツキはぺこりと頭を下げる。


この二週間の仕事の経験は、イツキの人生に深い影響を与えるのだけど
それが解るのは、まだ先の話。






いっちゃん、美容室編、終わり



そして年内更新、最後でございます。
今年もご愛顧いただきまして、ありがとうございました!
来年も是非。イツキとマサヤ、不器用な二人の行く末を一緒に見守ってやって下さい。
posted by 白黒ぼたん at 21:20 | TrackBack(0) | 日記
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