2017年03月02日

馬鹿な子・12






加瀬は呆然と、その場に立ちすくむ。
上背も肩幅もある鋭い目をした男。見るからに仕立ての良いスーツ。
仕事柄、生徒の父兄とよく会うが、そういった人種とは明らかに違う。
イツキの知り合いらしいが、間違いなく、父兄などでは無いだろう。


「………だ、誰だ?…」


加瀬は、黒川とイツキを交互に見る。


「……マサヤ。……黒川…マサヤ。…俺の……」
「持ち主だ。……こいつが勝手に「営業」するもんでな、少し、話をしに来た…」


黒川は「イツキの持ち主」と、言い切る。
まともな話など、あるはずが無い。


「…話し?」
「ああ。いや、でも終わってからでいいぜ?…途中だろう?」


言われて、加瀬はようやく自分の状態に気付く。
丸出しの下半身。イツキに挿入しようとしていた物は、突然の出来事にすっかり萎えてしまっていた。
かろうじてシャツは羽織っていたが、それが一層、滑稽で。


「……使い物にならんか。…ふふ」



笑われて、慌てて加瀬は自分の股間を隠すのだった。



posted by 白黒ぼたん at 23:35 | TrackBack(0) | 日記
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