2017年03月03日

馬鹿な子・13







黒川が突然現れ、驚いたのは西崎も同じだった。
今日、この時間に部屋を取ることは、一応、黒川に報告はしていたのだが
まさか、訪れるとは思わなかった。

『悪いな、西崎。気が変わった。…イツキは、ナシ、だ』

西崎はリビングのソファでアダルト番組を見ながら、次の順番を待っていたのだけど
黒川にそう言われては、もう、どうする事も出来ない。

『…イツキは?』
『寝室です。…加瀬さんと。…ちょい前に始めたトコロです…』
『…ふぅん』


黒川は愉快そうに鼻を鳴らす。
そして『ご苦労だったな』と、西崎に多少の金を渡して、部屋を出させる。

西崎は廊下に出てから舌打ちをし、
『…なんだかんだ言ってもなぁ…、結局は、イツキを手放さねぇんだよなぁ…』
と、愚痴を零すのだった。







「加瀬さん?…イツキの学校の、副理事さん?……イツキがいつも世話になっているそうで…」


股間に萎えたイチモツをぶら下げ、脱ぎ捨てた下着を探す加瀬に、黒川は挨拶する。
もっとも、加瀬に返事をする余裕はない。

イツキは、まだ何が起きているのか解らないといった顔で、黒川の顔を伺っては…、視線が合うと慌てて俯いたりする。
黙認されていたとはいえ、自分が悪い事をしているという、自覚はあるのだ。





posted by 白黒ぼたん at 21:41 | TrackBack(0) | 日記
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