2017年03月17日

馬鹿な子・21






長い長いキスを終えると黒川は一度身体を起こしベッドの脇に立つ。
そして、自分で、自分の服を脱ぐ。

実を言えば部屋の明かりは、まだ煌々と灯されたまま。
鍛え上げられた肉体。むき出しになった欲望の形。逆に、イツキは照れて、視線を逸らせる。



「……マサヤ。…電気……」

言い終わらない内に部屋の明かりが丁度良い加減まで落とされる。
同時に、黒川が、再びイツキの上に重なる。
今度は触れるか触れないか、もどかしい感触のキスを繰り返し、
指先は軽いタッチで、乳首をこりこりと、摘み上げる。
手の平の皮膚一枚で、鳩尾から腹、腰骨のあたりをなぞる。




黒川とのセックスは、いつだって、良い。
頭で確認しなくとも、身体はすでに期待している。
腰が疼いてしまうのも、中心が熱く爛れて来るのも仕方のない事なのだけど
あまりに、簡単すぎて、イツキは自分でも呆れてしまう。



『マサヤ。そんなに優しくしなくてもいいのに。無理やり、乱暴に来ちゃって、いいのに』



イツキはそう思い、そしてこれではさっき言った事と真逆だと気付き、困ったように首を左右に振る。
目を開くと、正面に黒川の顔があって、黒川はニヤりと笑っていて、



イツキの、コトなぞ、すべて手に取る様に解っている、といった風だった。





posted by 白黒ぼたん at 21:00 | TrackBack(0) | 日記
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