2017年05月12日

均衡・3







食事の途中でイツキは眠たくなったと言い出し、大方残した状態で、店を出る。
助手席でうつらうつらとするイツキに、佐野は、一応確認のように「……どこかで休んで行くか?」と尋ねる。


イツキは薄く目を開け、佐野をチラリと伺い、ふふ、と笑う。
佐野は運転中だったが、イツキが気になって、危うくハンドル操作を間違えそうになる。


「…いいよ。…佐野っちなら、…マサヤ、…怒らないから……」


イツキがそう答える前に、すでに車は、道路沿いのホテルの駐車場に吸い込まれていた。





イツキの身体はほどよく湿り、丁度良かった。
佐野は、こんな機会を逃すまいと少々慌ててコトに挑んだのだが、それでも、イツキは簡単に佐野を受け入れた。
イツキは、
頻繁にカラダを重ねていた数年前と、同じようで、まるで違っていた。

少し背が伸びたのか、挿入したままキスをするのが、楽になった。
優しい言葉を掛けると、恥ずかしそうに顔を背け、嬉しそうに笑った。
『イツキはどこか柔らかくなった』と言っていたのは、西崎だったか、誰だったか。
身体の具合が良いのは勿論のこと、漂う甘い雰囲気に、佐野はすっかり夢中になっていた。




「……イツキ。いいぜ。可愛いぜ…。お前、……中、ぐちゃぐちゃ。……欲しがり過ぎだぜ……」
「………やだ。………佐野っち……」


腰を突き上げながら、耳元でそう囁きながら、佐野は


こんなに、良い子を、どうして社長は
無碍に『仕事』に出したり、手放すような扱いをするのだろうと思った。





posted by 白黒ぼたん at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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