2017年06月02日

不愛想な黒川


  




「おかえりー」
「………ああ」



夜、黒川が部屋に帰ると、イツキは台所に立ち、何やら鍋を掻き回していた。


「…カレー…ぐらいなら…、作れるかな…って。…まあ、…大丈夫かな…」


そう言って笑って、鍋を覗き込む。
黒川はネクタイを解きながらソファに座り、煙草に火を付ける。



「あと10分くらいで出来るけど、すぐに食べる?…マサヤ」
「……ああ」
「エキナカの…、あの量り売りのお店の、コブサラダ買って来たよ。…食べるでしょ?」
「ああ」



何を聞いても黒川は不愛想な返事を返すばかりだったが、まあ、別段イツキも気には留めず。
テーブルにカレーとサラダを並べ、白ワインのボトルを開け、いつもの定位置に座り食事を始める。
ご飯が少し水っぽい気もしたが、それも何も言われず。
カレーのルーが溶けきらず、ダマになっていたが、黒川は気付かないようで、具材と一緒にそのまま食べてしまっていた。




「……マサヤ、……今日、変?」




食事も終わり、残ったワインを飲み干す頃、ようやくイツキが尋ねる。
黒川はグラスをテーブルに置き、横目でチラリとイツキを眺め、
 
手を伸ばし、イツキを引き寄せ


返事の代わりに、キスをするのだった。







posted by 白黒ぼたん at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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