2017年06月06日

当たり前の意見







「……まあ、……いいのかなって…。

高校卒業しても、ちゃんと働けるか解らないし…、自立…とか、出来ないだろうし。
自分で稼いで、その分で住むとこ探して、自分だけで生活して…なんて、想像つかないし…。


マサヤは…、そりゃぁ、ムカつく事もあるけど…、まあ、優しい時は優しいし…。

たまには、すごい嫌な事もあるけど…。…うん。……他の、人と……しなきゃいけない時とかは…、……嫌だけど。

それでも昔よりは回数も減ったし、そんなに酷い事も無いし。痛かったり、大怪我とかも、前よりは少ないし。


確かに、それで…今までマサヤが俺にしてきた事が全部帳消しになる訳ないけどさ…。



このまま、なんとなく…、マサヤと一緒にいてもいいのかなって…、たまに思うんだ。


毎日、…なんとなく…、過ぎて行くのも…、いいのかなって……」






昼下がりの学校で。
進路先や、人生の目標や、自分自身の夢や希望について、梶原が熱く語る流れで
イツキもつい、今の自分の考えなどを、述べる。

開いた窓から、心地よく、秋の風が入る。
ふわりとカーテンが舞うと、午後の日差しが、チラチラと光る。




「……馬鹿じゃないの、お前。そんなん、おかしいに決まってるだろ?
もっと自分の事、ちゃんと考えろよ!」


穏やかなイツキの口調とは裏腹に、
話を聞き終えた梶原は、真っ赤な顔で激昂して、当たり前の意見を言うのだった。





posted by 白黒ぼたん at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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