2017年06月22日

耳元







「……小野寺さんとは、や。痛いし、長いし、…意地悪ばっかり言う…」
「言っただろう。……ヤらせる気はないよ……」
「……今は、でしょ?……いっつも…、……そうじゃん……」



真夜中。小野寺との会食から帰った、二人の部屋で。
多少酔った身体をシャワーで流し、ベッドに入る。
また、小野寺と、何かがあるのではないかと怪訝になるイツキを、なだめ、すかし、
黒川はイツキの身体に、手と舌を這わせる。



「…マサヤだって、もう、小野寺さんと仕事はしないって言ってたのに。…すごい、怒ってたのに…」
「…そうだな…」
「小野寺さん、俺に…、…胸……、おっぱい…付けるとか…言うんだよ?……なんだか、怖い……」
「はは。…それはそれで、似合いそうだな…」



黒川の軽口に、イツキは解りやすく怒り、キツイ視線を寄越す。
そうしながらも、下の入り口に黒川の指の侵入を許し、小さく息を漏らす。
……流されまいと、すぐに唇を噛みしめ、掴んでいた黒川の腕にさらに爪を立て
精一杯の強がりで、何事も無かった顔をして、黒川を睨む。

何かジェルでも塗っていたのか、ぬるんだ指先が数本、イツキの中で虫のように蠢く。
奥の、ある個所を執拗に擦りあげると、イツキは身体を震わせ、…慌ててまた、唇を噛みしめる。





黒川は、イツキのこの顔が、好きだった。
安易に快楽に身を任せまいと、必死で堪えるものの、簡単に内側から溶け出す。





「………冗談だ。……小野寺にそんな事は、させんよ……」



そう耳元で囁くと、イツキはどこか、感じたようで…、ぎゅっと目を閉じ、小さく震えた。






posted by 白黒ぼたん at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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