2017年07月12日

短い話








洗面所で鏡に向かうイツキを後ろから抱き締める。
首筋にキスをしながら、留めたばかりのシャツのボタンを、ひとつひとつ、外していく。

「……おれ、……向こう、帰る。……明日、学校あるもん…」
「行くなよ。優しくして欲しいんだろう?……お前の好きなだけ、くれてやるよ?」
「……ずるいなぁ、……マサヤ…」

肌蹴たシャツの隙間から手を差し入れ、素肌に指先を這わせる。
鏡に映るイツキは顔を俯かせ、黙って、俺の手に弄れている。
腰より下に手を伸ばそうとすると、一応、抵抗するように、俺の手に自分の手を重ねてみたりする。
もっとも、構わず、股間を握ると、そこは程よく熱く膨らみ、イツキもまんざらではない事が解る。







「イツキ」







そう呼ぶ、自分の声で目が覚めた。
事務所のデスクで、うとうととしていたらしい。
ソファにいた一ノ宮が何事かとこちらを向いたが、何もなかったかのように取り繕う。




先刻、イツキを一人で帰した事を、後悔している訳でもないだろうが




こんな夢を見るなど、俺も、相当、イかれて来たのだと思う。






posted by 白黒ぼたん at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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