2017年07月21日

小話「寝ぼけイツキ」







よしむらさんはすき。



優しいし、俺を大事に扱ってくれる。
頬を叩かれる事も、髪を掴んで引き倒す事もしないし
ボタンが飛ぶほど乱暴に、服を脱がされることも無い。

夜景が綺麗なホテルの部屋で、甘いデザートワインを飲んで、
頭を撫ぜられて、親指の腹で唇に触れられたら

キスもしていないのに、お腹の奥が熱くなって、もぞもぞしてくる。



「……吉村さん。……そんなに舐められたら、おれ、溶けちゃう……」



愛撫も丁寧で、優しくて、ちょっとしつこい。
気持良すぎて、ねむくなっちゃう。
吉村さんは、おれに会いたくて、抱きたくて、会いたくて、抱きたくて
ずっと待ってたんだって、言う。



おれを、抱ける、条件は、なんなんだろう。
マサヤに、すごい、良い事をしたひとは、一発クリアで。
あとは、細かく、点数を稼ぐ、とか。


たぶん、スタンプカードがあって
10個ぐらい、スタンプが溜まると、2時間無料。
カードが5枚で、ひとばん貸し出しオッケー……

とか……。





「………よしむらさんは、……何枚目?」
「…は?」
「……カード。……マサヤが、……スタンプ、押すの………」




そう呟いてから、突然、
自分が何を言っているのか訳が分からなくて
酷く、驚いて。


吉村さんは、俺を抱きながら、大笑いしていた。





posted by 白黒ぼたん at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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