2017年07月27日

合間







『……あ、イツキ。…悪い、こんな時間に。あのさぁ、俺、約束、明日って言ったっけ?』
「…………ん?…………なに?、……かじわら…」
『え、ほら。夜、一緒に勉強しようって言ってたやつ…』
「…………ん?」



夜の8時ごろ。
梶原は予備校の合間の時間に、イツキに電話をする。
約束の確認をしたかったのだが、電話の向こうのイツキはどこかぼんやりとしていた。


『…あのさ、明日もちょっと忙しくてさ。…明後日でもいいかな?』
「……うん。……いいんじゃない…」
『あはは。お前、眠そうだな。…じゃあ、明後日。学校終わってから、どっか行こう。…じゃ、またな』
「…………ん」



消え入りそうなイツキの声の後、電話は切れた。
梶原は少し気になったものの、すぐに次の講座が始まってしまうと、自分もケータイをしまい、教室に戻った。












イツキは、腕をだらりと垂らす。
持っていたケータイが、床に落ちる。

一度、汗を流しにバスルームに行っていた男が、また、イツキが横たわるベッドに戻る。

うつ伏せのまま肩で息をするイツキを見下ろし、ニヤリと笑うと

「…さて、次は何で遊ぼうか?」

と、言った。


posted by 白黒ぼたん at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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