2017年08月29日

ヒステリック






「……なんだよ、『そんな子』って」

「…いつも、みんな、言うじゃん。…俺のこと。簡単にヤれて、始まれば止まんなくて、自分から腰振って、咥え込んで…。
写真もビデオも大股開きで大売り出しだよ。俺の知らないとこで、みんな俺のこと笑って、次にヤル順番、待ってるんでしょ!……だから…」


堰を切ったように日頃の不満が溢れ出す。
一息つくと、涙が出るのを堪えるように目を見開き、口を真一文字に結ぶ。
これだけ、イツキが、黒川に口ごたえをする事は実は稀なのだけれど


残念ながら黒川には、まだ、その危機感はない。



どこか馬鹿にしたように、薄く笑う。




「まあ、そうだな。確かに、大売り出しだな…、ふふ。
今更、どうした。そんなの、今までだって散々言われて来ただろう?
小野寺の所で、マワされたか?気の毒だったな。
いい加減、機嫌を直せよ。3,4人、相手にするくらい、別に大した話じゃないだろう」

「2人だよ、2人で十分だよ!俺が、どんなにヤな思いしたかなんて、マサヤには、解んないんでしょ?
もう、俺のこと、気に掛けるフリなんてやめてよ。
護ってくれないなら、俺のこと、放っておいてよ。
……マサヤに、ちょっとでも期待しちゃう、俺が、馬鹿だよ。

もう、……嫌! ………だったら、もう、全部、ナシにする!……もう、嫌!」



イツキはヒステリックに声を荒げ、目の前の黒川を少しでも遠ざけようと腕を突っ張る。



黒川は、いつまでも訳の解らない事を喚き散らし、自分を拒絶するイツキが
少し、煩わしくなっていた。



posted by 白黒ぼたん at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/180823081
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最近のコメント
フェスタ・3 by はるりん (11/12)
フェスタ・2 by ぼたん (11/11)
フェスタ・2 by はるりん (11/11)
フェスタ・1 by はるりん (11/07)
得意技 by はるりん (11/05)
イツキ沼 by はるりん (11/03)
多少の理性 by はるりん (10/31)
わかりやすい迷路 by ぼたん (10/29)
わかりやすい迷路 by はるりん (10/26)
覚悟 by ぼたん (10/25)