2017年09月17日

示談







「……俺、別に、警察とか…訴えるとか…、そんな事は考えてません。
…イツキが困る立場になるとか、そんなのも、嫌だし。

今回の事は、俺が急に飛び込んで、口出して…、勝手にやった事だから、
……怪我も、自業自得だと思っています。

ただ……、俺……。やっぱり、黒川さんの、イツキへの態度はオカシイと思います。
…イツキだって、嫌だって言ってるんだし、もっとちゃんと…、話し合いとかちゃんとした方がいいと思います。

それが出来ないんだったら、イツキが今のまま、酷い状態なんだったら、俺も黙ってられません。なんか、手、考えます!」




鼻息も荒く梶原は、そんな正論を吐く。
正し過ぎて頭がクラクラしそうになりながらも、イツキはどこか嬉しい。
一ノ宮は、どう思っているのかは解らなかったが、変わらず、静かに微笑む。


「ありがとうございます、梶原くん。あなたのような方がイツキくんの友達でいてくれて、本当に良かったと思いますよ」


そうやって、示談交渉は無事に終わるのだった。







一ノ宮から出された封筒を、梶原は一度は拒否するのだけど、怪我をさせてしまったお詫びと治療費なのだからと、強引に受け取らせる。

ファミレスの会計も一ノ宮が支払い、地下の駐車場に停めていた車で梶原を家まで送り、帰り際には用意していた菓子折りまで持たせた。

後で梶原に聞いた話だと、その菓子折りにも封筒が入っていて、そこにも多額の現金が入っていて、

返そうと連絡を入れたものの、どの封筒ですか?と、はぐらかされてしまったそうだ。






posted by 白黒ぼたん at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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