2017年09月29日

三人目







三人目は





ミツオだった。






小野寺の元で二人の男に乱暴された日、イツキが開放されたのはもう、明け方に近い時間だった。
身体のあちこちが痛み、泥のように疲れていたけれど、頭の中は変にチカチカして落ち着かない。
真っ直ぐに部屋に戻る気もせず、なにより、あまりにも惨めな自分を慰めたくて、……適当な相手を探す。



佐野は、黒川に近すぎる。
清水では、後々、面倒が起こりそうだ。
誰でも。それこそ、帰りがけのタクシーの運転手でも良かったのだけど、
結局、イツキは、ミツオの元に行ったのだった。



当然、こんな時間に突然やって来たイツキに、ミツオは酷く驚いたが、追い返す理由もない。
部屋に入れ、熱い茶を淹れ、冷えた手足を温めてやる。

『……ごめんなさい、ミツオさん。……おれ、…ヤな事があって……、まだ、一人になりたくなくて……』



そう言って小さく震えるイツキを、ミツオは抱き締める。

最終的に行為は同じだとしても、それは、イツキの周りにいる男達にくらべればはるかに丁寧で、優しいものだった。





posted by 白黒ぼたん at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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