2017年10月02日

小休止







特に何の変化もなく、3,4日経った頃。
イツキの部屋に突然、黒川がやって来た。
時計はすでに夜の11時を回り、風呂にも入り、もう寝ようかというところ。
物音に気付いたイツキがベッドから身体を起こすと、寝室の扉が開き、黒川が現れた。




「…………なに?」
「ここだって俺の部屋だ。文句は無いだろう」
「……あ、………そう……」




黒川はスーツの上着だけ脱ぐと、ベッドの、イツキの隣に入ってくる。
イツキは思わず背を向け、壁側を向いて、身体を丸くする。

この部屋のベッドはセミダブルで、男二人で寝れば、どうしたって身体が触れる。
普段は心地よい互いの温もりも、今はただ、何かの枷か楔のようで、重い。


いる、という事だけでも、オオゴトで大問題なのだ。





イツキは、黒川の横暴も暴力も許すつもりは無かったので、とにかく、無視を決め込む。
自分から折れ、和解に向け歩み寄る事はしたくない。

黒川は、何を考えているのか良く解らないが…、例えどれだけ自分に非があろうと、自分から素直に謝罪をするような男ではないだろう。




結局のところ、この夜の二人は、
互いの体温を感じながら、眠りに落ちてしまうだけ。

いつの間にか寝返りを打って、身体が向かい合ってしまい



目覚めて、慌てて、また背を向けるのだった。






posted by 白黒ぼたん at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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