2017年11月08日

静かな部屋で・4








向き直った黒川はイツキに腕を伸ばし、そのまま、引き寄せる。
イツキは転がる様にベッドに倒れ、黒川と、向かい合わせになる。

吐息が掛かるほどの距離。

けれどまだ、キスはしない。





「……馬鹿か、お前は。一から十まで、全部言わなければ解らないのか」
「どうせ、馬鹿だよ。解らないよ」


間近で、黒川は、イツキの顔に手をやる。
親指で拗ねた唇をなぞり、目の下の、赤い擦り傷をなぞる。
……西崎に叩かれた時についたものだろうか。





「…イツキ。……お前が思っているほど、俺は、お前を適当に扱っているつもりはないぜ?」
「……それでも、俺を、他の男に抱かせるでしょ?」



今度は、黒川は手を、イツキの髪にやる。
いいこ、いいこでもするように頭の後ろを何度か撫ぜ、そして、ぐっと、自分の胸元に抱き寄せる。




「ああ。それごと全部、俺のものだからな…」
「勝手すぎ。意味わかんない……」

「全部だ。…頭のてっぺんから、つま先まで。小指の爪の先まで、俺のものだ。
他の男に抱かれていようが、他の男の事を考えていようが構わない。全部、俺のものだ…」







posted by 白黒ぼたん at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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