2017年11月10日

静かな部屋で・6







唇を重ねながら、互いの身体を擦り付ける。
どれだけ、自分が相手を求めているか、相手に伝える。
唾液交じりの吐息も、熱い指先も、媚薬のようにあちこちを痺れさせる。
もう、頃合と、黒川はイツキを裏返し、尻の膨らみの間に自身の塊を押し当てる。



「……あ。……だめ…」
「…ん?」
「うしろからじゃ、…かお、見えないじゃん……」



そう、叱られて、黒川はまたイツキの身体をくるりと返す。
イツキの両足を抱え、腰を近づけ、顔を見合わせると、イツキは綺麗に微笑む。



「…いいよ。……また、しばらく、騙されるよ。……その代わり…」
「その代わり?」
「……ちゃんと、……して。………俺が、迷わないくらい……」



そう言ってイツキは手を伸ばし、黒川の頬に、そっと触れる。


黒川は思わずもう一度、あの言葉を、呟いてしまった。









朝、目が覚めたものの、精も根も尽き果てたといった風で、二人とも身体を動かすことも出来ず
昼過ぎになってようやく起き出し、シャワーを浴びる。

派手に、腹の虫が鳴き、外に食事に出かける。
そんな二人の日常も、考えてみれば、久しぶりの事だった。







次で一段落っす。
posted by 白黒ぼたん at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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